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 Sauer's Story Ep0-1  ~Erase important things~ 

                                                  

 

             自分が生きる意味 そして死ぬ意味

                                                       世界は周る そして生き続ける

                                                 意味など存在するのか 存在しないのか

                                                              答えが出ずとも 世界は周る...

  今日も変わらずいつもと同じ壁と壁と壁 そして鉄格子...

  いつからここに入れられたのか... 10年ほど前くらいか... もっと前のことか... 

  小さい頃に見た外の光景を思い出しながらふとそんなことを思う

  彼の名はザウア 黒髪に黒色の目をした少年だ

看守「早くこっちへ来い」

  看守に連れられて女性が連れられてくる

女性「いったいわね! なにするのよ! ちょっとそこの君も何か言ってよ!」

  同じフロアに入れられる人はたまに見かけるが同じ牢に入れられた人は初めてのことだった

ザウア「・・・」

女性「黙ってないで何か言いなさいよ」

ザウア「・・・っ、ごめんなさい」

女性「ちょっと、どうしたのよ?そんな怯えて」

ザウア「ボ、ボク・・・ここしばらくしゃべったことなくて・・・」

女性「はあ?ふざけてるの?」

ザウア「ご、ごめんなさい」

女性「はぁ~、調子が狂うわね」

ザウア「ご、ご・・」

女性「も~、謝ってばっかりじゃなくて・・・そうね んと、フィズ」

ザウア「?」

フィズ「私はフィズっていうの! よろしくね!」

ザウア「・・・ザウア」

フィズ「ザウア君か、うんいい名前ね」

フィズ「よし、自己紹介も終わったことだしそんなおどおどしない!男の子でしょ?」

ザウア「で、でも・・・」

フィズ「でももへったくれもないでしょ!それであなたはどれくらいここに入れられてるの?」

ザウア「10年くらい・・」

フィズ「え?10年も!?」

ザウア「うん・・・」

   この調子で質問攻めを続けるフィズ それに答え続けるザウア

フィズ「っと、流石にちょっとやり過ぎたかしら・・・」

ザウア「・・・」

​質問攻めされ過ぎて彼は疲れ切っているようだった・・・

​時は移り行き1カ月もの間共に過ごしてきたある日のこと・・

フィズ「今日も昼ごはんはこのカプセルだけか~」

ザウア「そうだね」

控えめなものの語り掛けることに躊躇せずしゃべりかける彼

フィズ「肉食わせろ~!! 魚食わせろ~!! ってかここから出せ~!!!」

ザウア「よしなよ、また見つかったら大変な目に合うよ?」

フィズ「いいの、そんなのじゃめげないんだから!!」

フィズ「ここから出しなさあああい!!」

する遠くから看守が

看守「うるさいぞガキ!!さあお前はこっちに来るんだ!」

​フィズを注意した後に牢からザウアを引き釣り出す

フィズ「ちょっと、どこへ彼を連れて行くきよ!!」

看守「うるさいと言っているだろうが!!」

看守がフィズを足蹴に牢を閉じザウアを連れて行かれる

  そして数時間後...

看守「早く中に入れ!!」

フィズ「ザウア君!!」

ザウア「だ、大丈夫だよ、なにもされてないから」

  そういった彼の眼は泳いでいたがフィズは何も聞かずに彼と共に過ごすのだった

  

  そしてまた数日がたったある日のこと

看守A「くっそ、こいつ重いな」

看守B「さっさと運んじまおうぜ」

  複数人で何かを運んでくるようだ

看守A「さあ、こいつも今日からお前らの仲間だ! 歓迎してやれよ!はっはっは」

  捨て台詞を吐いて帰っていく看守たち

  そこには大きなずた袋に入った大きな何かがある

フィズ「これなんだろう?」

ザウア「さあ?」

フィズ「開けてみようか」

ザウア「や、やめとこうよ」

  ザウアの制止を気にも留めずあけるフィズ

フィズ「!? 人じゃない!!」

ザウア「だ、大丈夫かな?」

フィズ「お~い、生きてますか~?」

  中には大きな男性が入っているではないか

  それに対し微動だともせず頬をぺチペチと叩きだすフィズ

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